(画像引用:68巻 676話〝完全なる殺戮兵器〟)
〝海の秘宝〟や〝海の悪魔の化身〟とも言われる果実〝悪魔の実〟
口にした者は海に呪われ一生泳げない体になる代わりに、特殊な能力(悪魔の能力)を手に入れる事が出来ます。
しかし、悪魔の実は多くの種類が存在するものの、同時期に同じ悪魔の実や同じ悪魔の実の能力者は存在しません。
そして、既に悪魔の実の能力者であるものが、更に悪魔の実を食べると体が跡形もなく飛び散って死んでしまうのですが・・・!!
(40巻 385話〝道はある〟参照)
黒ひげティーチが求めたヤミヤミの実
黒ひげは、自身が海賊王になるために必要な悪魔の実はヤミヤミの実であると見定め、〝悪魔の実図鑑〟に載っている実の形は全て覚え、その実が転がり込んでくる確率が一番高いと思われる白ひげ海賊団にいたのでした。
白ひげの船の掟では〝悪魔の実は見つけた奴が口にしていいルール〟なのですが、黒ひげ意中の悪魔の実を見つけたのは、仲間である4番隊隊長サッチ。
そして黒ひげは、サッチを殺してヤミヤミの実を奪ったのです。
(45巻 440話〝火拳vs黒ひげ〟参照)
ただ、実を奪うだけなら、何も殺す必要はありません。
黒ひげ自身も友達と呼び、そもそも白ひげ海賊団のたった一つの鉄のルールが仲間殺しなので・・・。
つまり、ティーチがヤミヤミの実の能力を手にいれる為には、サッチを殺す必要があったのかもしれないということです。
この件については後ほど・・・
悪魔の実の能力の伝達条件!黒ひげはどうやってグラグラの実の能力を手にいれたのか?
黒ひげ海賊団がマリンフォードの頂上戦争に現れたとき、黒ひげは既にヤミヤミの実の能力者です。
そして、仁王立ちのまま死を遂げた白ひげに黒い布を被せ、そこに黒ひげも一緒に入り、出てきたときにはグラグラの実の能力者となっていたのでした。
そう、黒ひげが白ひげの能力であるグラグラの実を奪った形です。
〝悪魔の実の能力の伝達条件〟は、まだはっきりとはしていないところですが、このヒントは所々に散りばめられています。
ドレスローザでドフラミンゴラミリーの下っ端はこう語っています。
「〝実〟の能力者が死ぬと、また世界のどっかにその能力を秘めた〝悪魔の実〟が復活するらしい。」
(セリフ引用 71巻 703話〝控室〟)
確かに、そのような描写ははっきりとありました。
そう、ドレスローザでシーザー・クラウンのペット、サラサラの実モデルアホロートルの能力者であるゲル状有毒ガスのスマイリーが、シーザーの実験により予定通りに死んだとき、その傍らにはりんごが3つ用意されていました。
そしてスマイリーが死んだ直後、3つのりんごのうち1つに、あの悪魔の実特有のグルグル模様が現れたのです。
そう、スマイリーが死んで宿り木のなくなった悪魔が、一番近くにあった果実に宿ったととれる描写でしたね。
(68巻 676話〝完全なる殺戮兵器〟参照)
つまり悪魔の実の能力者が死ねば、悪魔はそこから抜けだし、より近くにある果実に宿り、その果実を囓ったものに再び宿るということでしょうか。
黒ひげが白ひげのグラグラの実の能力を奪ったときは、白ひげが死んで程なく黒い布で覆いました。
この黒い布は死んだ瞬間直ちにって感じではなかったので、死んでも一定の時間はまだ能力者の体内?にいるのかもしれません。
問題は、黒い布の中で黒ひげは何をしたのか?
考えられるひとつは〝用意した果物を悪魔の実にした〟です。
何か果実を1つ持っておき、その果実の模様が代わって悪魔の実になったら食べる感じ。
けど、スマイリーのときは別に閉鎖空間にしなくても、近くにあったリンゴが悪魔の実になりましたから、あえて黒い布で覆う必要はありません。
そもそも、悪魔が布をすり抜けられない事もないでしょうし・・・。
万が一、悪魔がその果実を見逃して、他のところにいかないための念押しか、あるいは黒ひげ海賊団以外の者に、ただの果実が悪魔の実に変わるところを目撃されないためかもしれませんね。
もうひとつ考えられる方法は〝ヤミヤミの実の能力で奪う〟です。
黒ひげの持つヤミヤミの実の能力は、闇の引力で正確に悪魔の実の能力者の実体を引き寄せる事が出来ます。
そして、引き寄せられた能力者は悪魔の実の能力が無効化してしまいます。
つまり〝悪魔の力〟を闇に引きずり込むことが出来たんですね。
(46巻 441話〝バナロ島の決闘〟参照)
生きている能力者の場合は、黒ひげに触れられているときだけ、能力が使えなくなるというものでした。
しかし能力者が死んで、悪魔の力が死んだ能力者から離れ、何かの果実に移動しようとしている状態ならば、その悪魔の実の能力自体をヤミヤミの実の力で引き寄せることが出来るのではないでしょうか。
であれば、それを多くの海兵や海賊のいたマリンフォードでそのからくりを晒さないために黒い布で覆ったのかもしれません。
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黒ひげは何故サッチを殺したのか
黒ひげは、何らかの方法でグラグラの実の能力を手に入れたわけですが、ここで立ち戻って考えたいのが、何故黒ひげはサッチを殺したのかです。
ポイントは以下の2つ
② サッチを殺したとき、黒ひげはまだヤミヤミの実の能力者ではない
①については、サッチがまだ悪魔の実を食べていない状態であれば、サッチが食べる前に無理矢理奪ったり、こっそり囓ったりすればすむ話なので、何も殺す必要はありません。
しかし、それが出来ない状態。
つまり、サッチがすでにヤミヤミの実を食べてしまっていた。
そして、黒ひげは能力者が死んだ後に悪魔の実の能力を奪う術を知っていた。
だから、黒ひげが欲してやまないヤミヤミの実の能力を手に入れるためには、サッチを殺す必要があったということではないでしょうか。
②については、当然ヤミヤミの実を食べる前であり、黒ひげはヤミヤミの実の能力者ではありません。
ですから、頂上戦争のとき白ひげからグラグラの実の能力を奪うのに、ヤミヤミの実の能力を使ったという線は薄れてきます。
つまり、やっぱりグラグラの実を奪った方法は、単に悪魔?が死者から出てきて、近場に準備した果実に宿らせ、それを囓ったという線が濃厚なのではないでしょうか。
黒ひげがどうやってグラグラの実の能力を手にいれたかも気になりますが、黒ひげには、そもそも大きな問題がありますよね!
そう、黒ひげはヤミヤミの実の能力者です。
そして、更にグラグラの実の能力を手に入れた・・・・
んん?
●この謎については、コチラへ
⇒ 黒ひげがイヌイヌ実 モデルケルベロスの能力者である伏線を拾ってみた
あと、悪魔の実の能力の伝達のヒントとして頭に浮かぶのは、アラバスタの守護神である2人の能力、チャカのイヌイヌの実モデルジャッカルとペルのトリトリの実モデルファルコンです。
ジャッカルとファルコンは昔からアラバスタの守護神として国を守ってきている感じなんですね。
(22巻 197話〝統率者達〟23巻 208話〝守護神〟参照)
もちろん現在の能力者であるチャカとペルがそんなに長生きしているハズありません。
つまり、能力が伝承されているということなんです。
ということは、アラバスタでは死者から悪魔の実の能力を伝承する方法、悪い言い方をすれば奪う方法が伝わっているということですね。
もう一つ忘れてはいけないのが、幼き日のシャーロット・リンリン(ビッグ・マム)がソルソル実の能力を手に入れたとき。
これもはっきりとは描かれてはいませんが、状況的に完全にソルソルの実の能力者であったマザー・カルメルを食べてしまっていますよね。
(86巻 867話〝HAPPY BIRTHDAY〟参照)
このパターンは、能力者を丸ごと食べてしまっていると想像できるので、リンリンの胃袋の中でカルメルが絶命、そして、カルメルから抜け出た悪魔が他の果実に宿ることなく、リンリンに宿ったということかなと考えています。