(画像引用:62巻 577話〝畳み掛ける大事件〟)
悪魔の実を二つ口にした者は、体が跡形もなく飛び散って死ぬと言われており、これはワンピースの世界では周知の事実です。
(40巻 385話〝道はある〟参照)
しかし、黒ひげは既にヤミヤミの実の能力者であるにもかかわらず、白ひげのグラグラの実の力をも自らの手中に収めましたよね。
(59巻 577話〝畳み掛ける大事件〟参照)
これについてネット上でもいろいろ言われていますが、管理人も有力だと思っているのは、やはり黒ひげが〝動物系(ゾオン)幻獣種 イヌイヌの実 モデルケルベロス〟の能力者であった説です。
今回は、黒ひげが〝イヌイヌの実 モデルケルベロス〟の能力者じゃないのかな~って思わせる伏線を拾い上げていきたいと思います。
目次
黒ひげがイヌイヌの実 モデルケルベロスの能力者?そもそもケルベロスって何?
ケルベロスとは、ギリシア神話に登場する3つの頭と蛇の尾を持つ犬の怪物です。
ギリシア神話の冥府の神ハーデースが支配する冥界の番犬であり、その名は「底無し穴の霊」を意味します。
普段は3つの頭が1つずつ交代で眠り、残る2つの頭で常に見張りをしているのですが、美しい音楽を聴くと全ての頭が眠ってしまうという特性があります。
ちなみに甘いものが好物で、蜂蜜と小麦などを練って焼いた菓子を与えれば、それを食べている間に目の前を通過することが出来るとのこと。
と、まぁ、こんな感じ。
一言で言えば、三つ首の犬です。
そういや、ワンピースでもスリラーバーグ編で、ゾンビでしたがケルベロスが出てきたことがありしたね。
コイツです。ρ゙(._.〃)
(画像引用:46巻 444話〝ゴースト島(アイランド)の冒険〟)
コレは頭一つはキツネでしたけど・・・
(; ̄ー ̄A
ちなみにケルベロスの体は1つですが、心臓は3つあります。
イヌイヌの実モデルケルベロスの能力者であれば、なぜ悪魔の実を2つ食べても大丈夫だったのかという理屈は、初めて聞いた人でも、もうお分かり頂けたと思います。
そう、頭が3つに心臓が3つ・・・・
そして交代で眠るということは人格(犬格?)3つ。
悪魔は人(動物・物)のいったい何に宿るのか?という問題もありますが、ソレについては、また別の機会に書きたいと思います。時間があれば・・・
それでは次に、なぜ黒ひげがイヌイヌの実モデルケルベロスの能力者であると噂されるのかについて、その伏線をいちいち拾い上げてご紹介していきますね。
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黒ひげがイヌイヌの実 モデルケルベロスの能力者である伏線を拾い集めてみた
あいつらだ
ジャヤでルフィがはじめて黒ひげと接触したとき(このときルフィ達はそれが誰だか知りませんが・・・)。
ベラミー達からのケンカを買わず、無抵抗でやられたルフィとゾロの行為を理解した黒ひげが話しかけてきて別れたあと、ナミが黒ひげの事を〝あいつ〟と言ったのに対し、ルフィが「あいつじゃねェ」と、そしてゾロが「あいつらだ・・・・たぶんな」と言っています。
(セリフ引用:24巻 223話〝人の夢〟)
このときは、黒ひげ海賊団の他のメンバーが周囲に潜んでいたのかとも思いましたが、それにしてもしっくり来なかったんですよね。
ナミも同様に「今の奴に仲間がいたの? どこに!?」と聞いていましたが、ルフィもゾロも無言でした。
今になって思えば、黒ひげの中に別の2人が眠っていると。
ただ、ケルベロスだと一頭が眠って、二頭が見張りですから、少し違うのかという疑問も出てきます。
2人が眠ってて1人が覚醒しているなら、ケルベロスの能力ではなく多重人格者という線も出てきますね。
海賊旗に3つのドクロ
黒ひげ海賊団の大型のイカダ型の船には3つのドクロの海賊旗が掲げられていました。
ワンピースの世界の海賊旗は、麦わらの一味がドクロに麦わら帽子で、船長ルフィを象徴するように、海賊団の船長の特徴を表している事がほとんどです。
という事は、黒ひげ海賊団のドクロ3つの海賊旗が表しているのは、黒ひげが3つの頭を持つ、つまりケルベロスの能力者であることを暗示していると捉えることが出来ます。
(画像引用:25巻 236話〝船は空をゆく〟)
シャンクスの右目の傷
シャンクスの左眼上下の3本の爪痕のような傷は、黒ひげに付けられたものです。
(画像引用:45巻 434話〝白ひげと赤髪〟)
この傷を付けられたときシャンクスは油断などしていなかったとのことですので、黒ひげは当時から相当の実力があったと思われます。
そして、この傷が爪痕のようなものであるこを理由に、黒ひげがケルベロスの能力者であるという理由の一つに上げられたりもしていますが、白ひげが魚人島をナワバリとしたときの回想で、鉤爪を左手に装着した黒ひげが描かれていました。
(65巻 645話〝死もまた復讐〟参照)
と、いうことは、シャンクスもこの鉤爪によってやられた可能性が高くなり、黒ひげがケルベロスの能力者である事の根拠の1つとしては弱くなってきますね。
殺されたサッチの魂
赤髪シャンクスが白ひげ海賊団の船に出向き、白ひげに、黒ひげを追いかけている「エースを止めてくれ」と頼んだときです。
白ひげは「殺された息子の魂はどこへ行くんだ」と返します。
素直に読めば〝サッチの魂が浮かばれない〟ということなのかもしれませんが、ケルベロスは、冥界から逃げだそうとする亡者の魂、つまり〝死者の魂〟を食べると言われています。
黒ひげがケルベロスの能力者であるならば、死者の魂を食べる、つまり魂を食べて能力を得ることが可能で、白ひげのいう〝魂はどこへ行く〟というのは、例えの話ではなく、実際、黒ひげに取り込まれ、どこにも行けないということなのかもしれません。
(45巻 434話〝白ひげと赤髪〟参照)
先ほどの白ひげの同様のセリフをエースも言っています。
「これを放っといて殺されたサッチの魂はどこへ行くんだ」と。
(57巻 552話〝エースと白ひげ〟参照)
物語りの中ではエースのセリフが後ですが、時系列的にはこっちが先なんですね。
つまり、白ひげがシャンクスに言ったのは、エースの言葉だったんです。
●黒ひげがサッチを殺した理由についてはコチラで考察しています
⇒ 悪魔の実の能力と伝達条件 黒ひげは何故サッチを殺したのか
人の倍の人生
バナロ島でエースが黒ひげと闘う前、エースは黒ひげにこんな言葉を投げかけています。
「人の倍の人生を歩んでいるお前がこの状況を理解できんわけがねェ」
(セリフ引用:45巻 440話〝火拳vs黒ひげ〟)
ここではサラっと流れていますが、エースの言う〝倍の人生〟とはどういう意味なのか・・・
ケルベロスは、3つの頭が交代で眠りにつくので、常に誰かが覚醒している状態です。
つまり、本来眠っているハズの時間も覚醒している事になります。
ケルベロスの能力者であれば、黒ひげはそうなのかもしれません。
人が何時間眠るのかは個人差がありますし、眠っているハズの時間も覚醒していても倍という分けではありませんが、エースが言っているのは、そういう意味なのではないでしょうか。
黒ひげの首飾りと犬の首輪
黒ひげ海賊団がインペルダウンに浸入する回、542話〝やがて語られる大事件〟の扉絵は、カルーがいかつい番犬を連れて歩いているカットです。
これが何なのだという事なのですが、ポイントは犬が付けている首輪が、黒ひげの付けている首飾りの一つに似ているということなんですね。
〝わざわざこの回にこの扉絵〟というのが、黒ひげが〝イヌイヌの実 モデルケルベロス〟を食べているというフラグなのではないかという意見がります。
ただ、同じ首飾りではありませんし、犬はケルベロスでもありません。
(画像引用:45巻 440話〝火拳vs黒ひげ〟)
体の構造が異形なんだヨイ
「普通の人間ならば、絶対に無理だよい。だが、お前らもよく知る様にティーチは少し違う。体の構造が〝異形〟なんだよい。それがこの結果を生んだのか・・・。」
(セリフ引用:59巻 577話〝畳み掛ける大事件〟)
これは、白ひげの命が尽きた直後に、黒ひげが白ひげのグラグラの実の能力を得たときに、白ひげ海賊団一番隊隊長のマルコが発した言葉です。
●どうやってグラグラの実の能力を奪ったかについてはコチラで
⇒ 悪魔の実の能力と伝達条件 黒ひげは何故サッチを殺したのか
〝異形〟とは〝普通と違った怪しい姿、形〟のこと。
黒ひげの体の構造は普通と違っているということですね。
では、何が違うのか!?
ケルベロスの実を食べているのであれば、ちょっとこのセリフはしっくりきません。
多重人格者であったとしても〝体の構造〟とは違います。
このマルコのセリフからは〝心臓が2つもしくは3つある〟のではないかと思ったりもしました。
ただ、他の伏線から考えるとやはりケルベロスの能力者の線が濃厚なのではないかと思います。
〝ゾオン系 幻獣種 イヌイヌの実 モデルケルベロス〟の能力を得た黒ひげティーチは、ケルベロスの能力者になったことで、体の構造が異形になったということではないでしょうか。
マルコのセリフからは、白ひげ海賊団はそれを当然のように知っているようです。
つまり黒ひげがケルベロスの能力者であったとすれば、黒ひげはそれを隠してはいなかったということですね。
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前例が無い
頂上戦争後、マリージョアにて五老星が、黒ひげの話をしているときに「〝悪魔の実〟を二つ食べた人間など歴史的に前例がない」と語っています。
(60巻 594話〝メッセージ〟参照)
おそらく世界政府は、空白の100年以降の800年については世界を熟知していると考えられますので〝動物系 幻獣種 イヌイヌの実モデルケルベロス〟とおぼしき悪魔の実は、この800年間誰も食べた事がなかったか、食べていた者がいたとしてもひっそりくらしていたか、あるいはもう一つの能力を手に入れる事にチャレンジしなかったということでしょう。
あるいは、やはり悪魔の実の能力ではなく、元来の黒ひげ自身の問題なのかもしれません。
甘いものが好き
最初の方で触れましたが、ケルベロスは甘い物が大好きなんです。
んん?
そう、黒ひげはチェリーパイが大好きで、何かを食べてるシーンでは必ずチェリーパイです。
肉をガッつく方が性に合いそうですが、骨付き肉ではなくチェリーパイなんです。
これも、黒ひげがケルベロスの能力者である伏線として描かれている可能性は高そうです。
(画像引用:24巻 223話〝ワタクシはこの町では決してケンカしないと誓います〟 54巻 524話〝もう誰にも止められない〟 57巻 552話〝エースと白ひげ〟 61巻 59話〝宣誓〟)
ハーデースとプルートーン
これも最初の方で触れましたが、ギリシア神話のケルベロスは、冥王ハーデースが支配する冥界の番犬です。
そして冥王ハーデースの別名が〝プルートーン〟なんですね。
何だか聞き覚えありますよねプルートーン。
そう、ワンピースの物語の鍵の一つでもある古代兵器〝プルトン〟です。
プルトンと言えば、アラバスタに眠っているとクロコダイルが思っていた古代兵器で、その設計図がウォーターセブンでトムさんからアイスバーグ、アイスバーグからフランキーへと託されたやつです。
(22巻 203話〝ワニっぽい〟 38巻 358話〝復活〟参照)
しかし、そのプルトンの設計図はフランキーが跡形もなく燃やしましたよね。
(41巻 399話〝滝に向かって飛べ!!〟参照)
しかし、これが伏線だとすれば、古代兵器プルトンの登場もあるかもしれません。
そして気になるのは〝冥王〟というワード。
そう、冥王と言えば〝冥王レイリー〟ですよね。
黒ひげとレイリーに昔繋がりがあったなんて事はないでしょうか?
ヤミヤミの実とケルベロス
最初の方で触れましたが、ケルベロスの名は〝底無し穴の霊〟を意味します。
底なし穴・・・・ヤミヤミの実の能力を手に入れた黒ひげの技に〝闇穴道(ブラックホール)〟という全てを飲み込む技がありました。
(46巻 441話〝バナロ島の決闘〟参照)
この辺りも、弱いですが黒ひげがケルベロス説を後押しする一つの伏線といえそうです。
抜けている歯の場所が違う
黒ひげといえば、数本の歯が抜けているのが目につきます。
で、この抜けている歯の位置が、毎回違うんですよね。
で、ネット上では、その歯の抜け位置によって覚醒している人格が別であると・・・。
つまり悪魔の実であれ、多重人格者であれ、誰が表に出てきているかを歯の抜けた位置で表しているってことですね。
そして、その歯の抜けた位置によって、出てきている黒ひげの性格が違うとか違わないとか・・・
マジすか??
これは、ちょっと時間かかるけど、後日、検証してみたいと思います。これも、時間が確保できれば・・
最後に
まぁ、たくさん拾い上げてきましたが、黒ひげが〝動物系(ゾオン)幻獣種 イヌイヌの実 モデルケルベロス〟的な能力者であるにせよ、そうでなくて多重人格者であったり、心臓や魂が複数あるにせよ、とにかく黒ひげことマーシャル・D・ティーチには、複数人の影が潜んでいることは間違いないんじゃないでしょうか。
黒ひげの秘密が明かになるのは、物語の最後の方になるように思いますので、それまでに、また新たな伏線が出てくるかもしれませんね。
追記
【2019.12.23】
とりあえず小出しですけど、黒ひげの秘密について触れられました!
おでんの過去回想編で、バギーがシャンクスに、ティーチについて「生まれてこの方一度も眠った事がねェんだとよ」と話しています。
(セリフ引用:966話〝ロジャーと白ひげ〟)
つまり、やっぱりケルベロスの線が濃くなってきた感じがします。
けど〝生まれてこの方〟ということは、悪魔の実の能力者であれば、生まれてすぐに能力者になる必要があります。
ということは、ちょっと引っかかっていたマルコのセリフ「体の構造が〝異形〟なんだよい。」が、やはり気になってきますね。
(セリフ引用:59巻 577話〝畳み掛ける大事件〟)
悪魔の実の能力ではなく、黒ひげの生まれつきの体の構造の問題である可能性が否めません。
そして、シャンクスは「いいなー 人生〝倍〟楽しいのかな!!」となんともルフィのような返しをしていますね(^^)
これは「人の倍の人生を歩んでいるお前が・・・」というエースのセリフとダブってきます。
(セリフ引用:45巻 440話〝火拳vs黒ひげ〟)
シャンクスは単に、眠った事がないという話を聞いた直後の率直な感想を口にしているだけの事ですが、やはり〝3倍〟ではなく〝倍〟なんですよね。