(画像引用:56巻 550話〝海軍本部〟)
〝王下七武海〟とは、世界政府によって選ばれた略奪を許可された海賊です。
彼らには、世の海賊達への脅威となるべく〝圧倒的な強さ〟と〝知名度〟が必要とされていました。
その王下七武海の制度が遂に撤廃されました!
さて、今更感があって特に何も書いてこなかったのですが、七武海制度撤廃を機に、今まで王下七武海となった海賊達の新旧全員を一覧にすることにしました。
あと、脱退、加入の経緯を解説しておきます。
目次
王下七武海歴代メンバーの一覧
一覧表で分かる情報は以下のとおりです。
- 異名と名前
- 元の懸賞金
- 七武海である事、あるいはなった事が発覚したとき
- しっかりと登場したとき
- しっかりと登場する前に微妙に登場していたとき
王下七武海 ※悪魔の実 | 元の懸賞金(ベリー) | 七武海である事(なった事)が発覚 | しっかり登場 | 微妙に登場 |
---|---|---|---|---|
鷹の目 ジュラキュール・ミホーク | 不明 | 8巻 69話〝アーロンパーク〟 | 6巻 49話〝嵐〟 | |
海峡のジンベイ | 2億5000万 | 8巻 69話〝アーロンパーク〟 | 54巻 528話〝海峡のジンベエ〟 | |
砂漠の王 サー・クロコダイル ※スナスナ | 8100万 | 13巻 113話〝大丈夫〟 | 15巻 127話〝電伝虫〟 | 14巻 126話〝本能〟 |
天夜叉 ドンキホーテ・ドフラミンゴ ※イトイト | 3億4000万 | 25巻 233話〝世界最高権力〟 | 25巻 233話〝世界最高権力〟 | |
暴君 バーソロミュー・くま ※ニキュニキュ | 2億9600万 | 25巻 233話〝世界最高権力〟 | 25巻 233話〝世界最高権力〟 | |
ゲッコー・モリア ※カゲカゲ | 3億2000万 | 46巻 448話〝モリア〟 | 47巻 455話〝王下七武海 ゲッコー・モリア〟 | 46巻 449話〝スリラーバークの四怪人〟 |
海賊女帝 ボア・ハンコック ※メロメロ | 8000万 | 53巻 516話〝海賊女帝ボア・ハンコック〟 | 53巻 516話〝海賊女帝 ボア・ハンコック〟 | |
黒ひげ マーシャル・D・ティーチ ※ヤミヤミ ※グラグラ | 0 | 49巻 474話〝やるしかねェ!!!〟 | 24巻 223話〝ワタクシはこの町では決してケンカしないと誓います〟 | 15巻 133話〝名もなき国の冒険〟(名) |
死の外科医 トラファルガー・ロー ※オペオペ | 4億4000万 | 67巻 659話〝胴体の話〟 | 51巻 498話〝11人の超新星〟 | |
千両道化のバギー ※バラバラ | 1500万 | 70巻 700話〝奴のペース〟 | 2巻 9話〝魔性の女〟 | 1巻 8話〝ナミ登場〟 |
白ひげjr.(自称)エドワード・ウィーブル | 4億8000万 | 80巻 802話〝ゾウ〟 | 80巻 802話〝ゾウ〟 |
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王下七武海の入れ替わり状況
では、次に王下七武海の入れ替わり、つまり加入と脱退(除名・剥奪)について、時系列で見ていきましょう。
王下七武海の初期メンバー
初期というのは物語の最初ってことで、制度の開始からってことではありません。
初期メンベーは以下の7人でした。
ミホーク クロコダイル ドフラミンゴ くま モリア ハンコック ジンベエ
物語が進むにつれて、敵であったり味方となったり、しっかり全員と接点が出て来ましたね。
クロコダイル脱退 ➡ ティーチ加入
王下七武海の一角であったサー・クロコダイル。
その地位も巧みに利用し、アラバスタ王国の乗っ取りに、古代兵器プルトンの入手を企んでいました。
しかし、計画は完遂せず、麦わらの一味に敗れてしまいます。
政府によって世間的には、海軍大佐スモーカーによって陰謀が暴かれ、倒され、捉えられたことになってしまいましたが、いずれにしてもクロコダイルの王下七武海の称号は剥奪です。
世界政府としては、クロコダイルの抜けた穴を早急に埋める必要がありました。
(25巻 233話〝世界最高権力〟参照)
そこに、黒ひげ海賊団の船長、黒ひげことマーシャル・D・ティーチを推薦しにマリージョアに侵入したのが同海賊団のラフィットでした。
(25巻 234話〝ご記憶下さいます様に〟参照)
ただ、海賊としての実績がほとんど知られておらず懸賞金すらかかっていないティーチをいきなり七武海に抜擢することなど当然世界政府は行いません。
他の海賊達への何の威嚇にもならないからです。
もちろん、ラフィットもそんな事は承知の上で、億超えの首を獲って実力を示す算段でした。
ターゲットとしたのは、当のクロコダイルを討ち取った麦わらのルフィ。
一旦は空島に行かれてしまい追うことも出来なくなりましたが、ウォーター7にいるルフィを討ち取りに行こうとしていたときに、仲間殺しをした自分を追跡してきたエースと遭遇して戦うことになり、エースを討ち取って政府への手土産とし、王下七武海の称号を手に入れたのでした。
(45巻 440話〝火拳vs黒ひげ〟参照)
頂上戦争後の王下七武海
頂上戦争終了後、王下七武海も大きくメンバー変更がありました。
七武海を抜けたのがジンベエ ティーチ(黒ひげ) モリア、
新しく加入したのがロー バギー ウィーブル です。
では、それぞれのいきさつを見てみましょう。
ジンベエの脱退
ジンベエは七武海への勧誘を受けたとき、魚人族が世界政府に少しでも近づけるのではないかという考えもあって話を受けたのでした。
(63巻 624話〝オトヒメ王妃〟参照)
しかし、エースをダシに白ひげ海賊団をおびき寄せて戦うことになる頂上戦争に招集されたとき、恩義のある白ひげと戦うことを拒み、インペルダウンのLv.6に収監されたのでした。
(54巻 528話〝海峡のジンベエ〟参照)
そして、その後はルフィ達と頂上戦争に海軍の敵として参加、戦場にてセンゴク元帥に「それが気様の答えだな」と問われ「わしゃぁ七武海はやめる」と答えたのでした。
(57巻 557話〝ルフィと白ひげ〟参照)
黒ひげティーチの脱退
ほんの少し前に王下七武海入りしたティーチですが、早々にその称号を失うことになります。
と、いいますか七武海加入から脱退まで色んなズレはあるものの計画の内なのでした。
ティーチが七武海の称号を欲した理由は、正義の門を開き、インペルダウンに潜入し、Lv.6に収監された世界最悪の囚人達の中から強力な仲間を得ることだったのでした。
(59巻 576話〝大海賊エドワード・ニューゲート〟581話〝忍びよる未来〟参照)
目的は達成したのでもう必要とはしていませんが、当然に王下七武海の称号は剥奪です。
ゲッコー・モリアの脱退
モリアはスリラーバーグにてルフィに敗れましたので、実力的にそこで七武海の称号剥奪となるのが筋です。
ところがそうそう七武海が落とされては威厳を失うという理由で、その事実は世界政府によって隠蔽され、命はあったのでモリアは王下七武海を続投することとなりました。
(50巻 483話〝夢の終わり〟参照)
しかし頂上戦争終了後、マリンフォードの裏町で、ドフラミンゴとパシフィスタに襲われます。
その理由は、そもそも七武海の称号を背負うには力不足なので、世界政府の意向で頂上戦争で戦死したという形を取ろうとしたのでした。
(59巻 581話〝忍びよる未来〟参照)
結局モリアは七武海ではなくなったものの、手下であるスケスケの実の能力者アブサロムにより、その場から逃がされたのでした。
ローの加入
パンクハザードで再登場した最悪の世代の一人、死の外科医トラファルガー・ローは、王下七武海となっていました。
頂上戦争後、ロッキーポート事件の首謀者として懸賞金は4億を超え、七武海に入るために海賊の心臓を100個、海軍本部に届けたとのこと。
(67巻 659話〝胴体の話〟参照)
もちろんオペオペの実の能力で取ったものなので、心臓を取られた海賊はその時点では死んではいないでしょう。
ローが七武海になったのも黒ひげと同じく、自分の計画遂行のためででしょう。
ローはドフラミンゴを討ちたかったわけですが、その作戦のとっかかりとして人造悪魔の実SMILEの原料を作っているシーザー・クラウンのいるパンクハザードに行く必要がありました。
パンクハザードは海軍本部が管理はしていましたが、政府関係者であっても立入禁止の島でした。
(67巻 659話〝胴体の話〟参照)
だったら七武海になっても同じ事とも思えますが、そもそもパンクハザードは記録(ログ)のとれない島なので、どこにある島なのかを知る必要があったのでしょう。
バギーの加入
バギーが王下七武海に加入できたのは、漁夫の利ってやつですね。
カメレオンの矢沢栄作よろしく、物事がバギーに都合よく都合よく運んでいきました。
それに、海賊王ゴールド・ロジャーの船の船員(クルー)であったことや、四皇、赤髪のシャンクスの兄弟分であると海軍が把握したこと、バギーについてきたインペルダウンの元囚人達が、そこそこ強力な面子であったことも理由でしょう。
(56巻 549話〝出撃の艦(ふね)〟参照)
ウィーブルの加入
白ひげことエドワード・ニューゲートの実の息子という肩書きと(疑う者が多い)、その強さから王下七武海としての条件は兼ね備えているともいえます。
その強さは黄猿に「奴は海賊とし、圧倒的に強い。まるで本当の白ひげの若い頃の様に」と言わしめています。
「強さだけだけどねェ」とも言っていますが・・・。
ウィーブルが七武海となったいきさつは分かりません。
とにかく自分を白ひげの息子だと信じているエドワード・ウィーブル。
それはウィーブルの母であるバッキンによる洗脳の可能性が高いように思われます。
しかし、SBSで読者から「ウィーブルはないだろ!白いひげくらいしかにてないじゃないか!」という質問があり、尾田っちは「キミの意見、ぼくの思うツボです。フフフフフ。ウフフフフフ」と回答してました。
(83巻 829話 SBS 参照)
やっぱりホントの息子なのか?
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王下七武海が5人に
何かとメンバーが落ち着かなくなってきた王下七武海ですが、新体制になって間もなく2人が脱退することになります。
ローの脱退
ローはパンクハザードで、四皇カイドウを倒すべく麦わらの一味と同盟を組みましたが、海賊と同盟を組むのは王下七武海としてのルール違反で称号は剥奪されます。
しかし、同盟ではなく麦わらの一味がローの部下であれば、麦わらの一味も恩赦を受け、海賊行為がOKの海賊となります。
そして海軍大将藤虎から、どちらか問われたときローは「麦わらとおれに上下関係はない」と答えたので称号剥奪となりました。
(72巻 713話〝ウソランド〟参照)
ドフラミンゴの脱退
ドフラミンゴはローとの取り引きで王下七武海を脱退しますが、それはCP0を巻き込んでの芝居でした。
(70巻 697話〝取引〟 699話〝朝刊〟 72巻 712話〝ヴァイオレット〟参照)
しかしその後、ドフラミンゴはルフィに討ち取られ、藤虎によってドフラミンゴの悪行が世に知らされ、当然に七武海の称号は剥奪となり、海軍に捕らわれインペルダウン行きとなりました。
(79巻 792話〝土下座〟 80巻 801話〝開幕宣言〟参照)
王下七武海制度の終焉
そもそも王下七武海という世界政府の作った制度自体がいびつな存在だったのでした。
その制度に疑問を感じていた藤虎が動きます。
王下七武海制度の撤廃は、七武海によって甚大な被害を受けたアラバスタのコブラ王とドレスローザのリク王が世界会議(レヴェリー)の議案にかけたことから可決されたものでした。
これは、世界徴収によって海軍に入り、いきなり大将の座についた藤虎ことイッショウが、レヴェリー前にコブラとリク王に手紙を送り、そしてマリージョアにて3人で話していた事だったんですね。
(90巻 908話〝世界会議(レヴェリー)開幕〟参照)
長らく海軍、四皇、七武海の三大勢力の均衡で世界の平穏を保っていたと言われていましたが、それが崩れてしまう事になりました。
しかし最近では、次々に王下七武海のメンバーが変わり、海賊にはその制度を利用され、昔のように絶対的なものでもなくなってきていたのでしょう。
また、海軍にとっては、藤虎がマリージョアで緑牛に話してた「すげェもん」をベガパンクが完成させた事から、根本的に七武海はもう必要くなくなたのかもしれません。
(90巻 905話〝美しい世界〟参照)